講演録、発刊

2021年3月24日に真宗会館で行われた「真宗門徒 春のつどい」の講演録がようやく発刊された。テーマは「この世は〈私一人〉を教育する阿弥陀さんの学校なり」だ。A4版・30ページほどのボリュームだ。なんと表紙には小生の、当時の顔がでかでかと写真撮影されいる。当初、これが送られてきたとき、「何という表紙のデザインだ」とうんざりして、スタッフにクレームを伝えた。スタッフは、事前にデザインを伝えるべきでしたと詫びた。それから少し時間が経ってきたら、そのわだかまりを対象化している自分に気付いた。そしていわば回向のように次のような言葉がやってきた。「この顔が傲慢だと思っていること自体が傲慢だ。これはお前の顔で、これ以上でもこれ以下でもない。いずれにしてもこの顔はお前の賜ったものだ。賜った物をお前が卑下するのは傲慢というものだ。卑下とは自分を見下してへりくだっているようだが、ほんとうは自分はもっと純粋なものであり、皆さんが見ている自分は仮のものだと言いたいのだろう。それこそが傲慢だ」と。この回向がやってきてから、今回のことがまたひとつ阿弥陀さんの教育だったと教えられた。どっちにころんでも阿弥陀さんの教育の手から逃れることはできないのだ。ご縁のあった方々に送らせてもらったが、まだ冊子が300以上残っている。もしご希望の方がおられたら、送料のみで何部でも送らせてもらいます。