きみイロ

NHKテレビの「おかあさんといっしょ」で歌われている「きみイロ」が気に入っている。作ったのは「えだまめンズ」だが、これが誰なのか、正体は明かされていないらしい。歌詞は以下だ。
「まっかなたいよう おはようさん きょうも せかいがイロもって あおいおそらに しろいくも みどりがゆれる
イロイロ とりどりのイロ みんながイロイロな イロもって あんなイロ こんなイロ どんなイロ たったひとつ きみイロ
ひとりひとりは イロちがい きみだけのイロをさがすんだ 7つよりあえば きらきらのにじ
イロイロ とりどりのイロ みんながイロイロな イロもって あんなイロ こんなイロ どんなイロ たったひとつ きみイロ
たのしそうにきみが うたいわらうこえも イロづいてきれいな ねイロになる
ちいさな きみがね これからであうイロ どんなイロ たくさんあつまって イロどり イロイロ イロ
イロイロ とりどりのイロ めイロもすすんで いざまイロう!
あんなイロ こんなイロ どんなイロ たったひとつ きみイロ」
これは『仏説阿弥陀経』の「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」のイメージだし、小生の言う〈一人一世界〉でもある。
もともと「ひとりひとりは イロちがい」なんだけれど、それがいつしか見えなくなる。最初から「イロちがい」なんだが、どこかで同じイロじゃなければならないと思い込んでしまう。それは「世界はひとつ」だと思い込んでしまうことから起こる。大きな袋の中に我々が住んでいると感じ取ってしまうからだ。この感覚を嘘だと言ってくれるものを、我々は待ち望んでいるのだ。
そして「たったひとつ きみイロ」を回復したいのだ。でも人間は困ったもので、「みんなと一緒じゃなきゃ嫌だ」と思うくせに、「みんなと一緒じゃ嫌だ」と言ったりする。そういうふうに「嫌だ」と感じさせている正体を見破ることだ。この違和感を大切に育てることだ。