一番遠くにいる

一番遠くにいる。阿弥陀さんの救いの、一番遠くにいる。
一番遠くが、一番阿弥陀さんが関わってくださる一番強烈な場所だから。
いつでも、一番遠くにいる。
でも、いつの間にか、知らず知らずのうちに阿弥陀さんのほうへとすり寄っている。すり寄っていると、阿弥陀さんが見えなくなる。
いつも、自分のいる場所は、阿弥陀さんから、一番遠くでなければならない。
一番救いから遠い場所でなければならない。
 その場所は、「救われる」とか「救われない」とかということを超えた場所だ。
その場所を、「浄土」などとメタファーで語っている。
 その場所へ墜ちていけばよいのだ。それしかいく場所はないのだから。
自分では自分が何者かを知ることはできないのだから。
墜ちていくしかない。