雪が降る地方では、毎日が雪かきだそうです。せっかく今日、きれいに雪を掃いても、また翌日には、同じように雪が積もっている。
そんなとき、「あ~あ~、また雪かきか。ったく、無駄な仕事だな」と思ってしまうそうです。しかし、そうやって愚痴を吐いた途端に、「無駄以外に、他に何かあるのか」と仏さまが囁かれました。
そう言われてみれば、人生は無駄以外の何ものでもありません。死ぬために誕生したのですから、無駄と言えば、これほどの無駄はないのです。
ただ、仏さんは「無駄」と「大いなる無駄」は違うのだぞ、ともおっしゃいます。「無駄」は効率主義から生まれた言葉ですが、「大いなる無駄」は仏さんの慈悲から生まれた言葉です。
この世には、無駄なこと以外はないのだと目覚めてみれば、いま目の前にしている仕事が「遊び」に変化します。やってもやらなくてもよいことだから、やってみようという余裕が生まれます。無駄だと分かっているから、効率主義を超えられます。
「大いなる無駄」は、やはり仏さまの慈悲から生まれた言葉でしょう。